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菊次郎とさき07 #09 あらすじ

第9話 「落陽」
昭和50年代、売れっ子漫才師・ビートたけしとなっていた武(塚本高史)は、突然倒れた父・菊次郎(陣内孝則)を見舞うため、病院へと向かう。相変わらず憎まれ口を叩くさき(室井滋)とは対照的に、「おいら、死ぬのか?」と元気のない菊次郎。帰って内職をするというさきに代わって菊次郎に付き添うことにした武の脳裏に、子供の頃の菊次郎との思い出がよみがえる。
数時間後、武は見舞いに来た兄・大(平山広行)と一緒に、久々に梅島の自宅に帰宅する。だが、またもやさきと言い合いになってしまい、武が帰ろうとしたところに、今ではブティックで洋服のデザインをしている美智子(佐藤江梨子)がやってくる。
結局夕飯も食べずに外へ出た武は、隣家の小五郎(梨本謙次郎)らと遭遇。小五郎から、菊次郎が寂しがっているからたまには顔を見せろと言われた武は、複雑な想いを抱くのだった。
数日後、武のもとにさきから突然電話がかかってくる。退院した菊次郎が武に会いたがっているから帰って来いというのだ。人の都合も聞かずに電話を切るさきに苛立ちながらも、なんとか都合をつけて家に帰る武だったが、家には小五郎やかつゑ(濱田マリ)の他に、なぜか菊次郎が入院していた病院の看護婦さんたちが来ていた。有名人の武に会いたいという彼女たちのために、菊次郎の快気祝いも兼ねて一席設けたというのだ。
上機嫌の菊次郎に漫才をしろと言われた武は、相方がいないとできないと断るが、だったら面白いことをやれと言われ、困ってしまう。だが、さきからも「父ちゃんの退院祝いなんだよ」と言われ、仕方なく「コマネチ」などのギャグを披露する。
看護婦さんたちが帰った後、武は菊次郎に「くだらないことで俺を呼び出さないでくれ。俺を誰だと思ってるんだ」と言い放つ。大やかつゑらがフォローを入れるが、その言葉にカチンと来たさきは「自惚れるのもいい加減にしろ」と怒鳴りつける。さきと武の言い合いを見ていた菊次郎は、武に「悪かったよ。二度としねぇからよ、そんな怒らねぇでくれよ」と寂しげに謝るのだった。
大から、顔を出すだけで親を喜ばせることができるのも、親に大金を渡しているのも凄いことだと言われつつも素直になれない武。だが、再び大と一緒に家へと戻る。すると、菊次郎がトタンにペンキの試し塗りをしていた。やがて縁側に座ると、さきが止めるのも聞かずに、酒を飲み、さらにタバコまで吸い始める菊次郎。さきは菊次郎から一升瓶を取り上げ、言い合いになった二人は、取っ組み合いになってしまう。が、驚いたことに、さきに突き飛ばされた菊次郎は、そのまま倒れてしまった……。
一同は病み上がりだからと菊次郎を気遣うが、菊次郎は突然「仕事を辞める」と言い出す。急な引退宣言にさきたちは驚くが、菊次郎はずっと考えていたらしい。もう納得がいく仕事ができないというのだ。武と大に「おめえたちは、それぞれの道で頑張れ」と言い、これまでの職人生活を振り返る菊次郎。菊次郎の言葉に聞き入りながら、涙を流す武と大。子供が成長して日の出の勢いになる頃、親は落陽になり、西の空に沈みかけている ―― さきの言葉も武の胸に深く突き刺さる。
その夜、久しぶりに武も加わって親子四人で食卓を囲んでいると、さきが突然クスッと笑い出す。武が小学生の頃、みんなで灰汁洗いに出かけたときのことを思い出したのだ。
深夜、目を覚ました武が便所に向かおうとすると、さきの布団が空になっていた。次の瞬間、武はさきのすすり泣く声に気づく。昨夜は平気な顔をしていたさきだったが、やはり菊次郎の引退宣言に大きなショックを受けていたのだ。そんな母親の後姿に、複雑な思いの武。
翌日、遅くまで寝ていた武は、さきに叩き起こされる。昨夜の宣言通り、仕事には行かず、縁側で浮子を作っていた菊次郎だったが、台所で顔を洗う武に、「なんか美味いもんでも食え」としわくちゃになった一万円札をこっそりと渡しに来る。遠慮する武に、「母ちゃんにはだまっとけよ」と無理やり握らせると、「身体に気をつけて頑張るんだぞ」と優しい言葉をかける菊次郎。それとは対照的に、仕事に向かうため家を出る武に、「今度はいつ小遣いくれるんだい?」と声をかけるさき。
家を出た武と入れ違いに、郵便局員がやってくる。定期貯金を勧める局員に、さきは「いつ入り用になるかわからないですから普通で結構なんですよ」と答える。さきは武名義の通帳を作り、武からもらった小遣いを全部貯金していたのだ。
一方の武は、タクシーの中で菊次郎からもらった一万円札をしっかりと握りしめていた……。09_osarai1 09_osarai2 09_yokoku

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